先輩からのメッセージ

”患者さんに指名される薬剤師”であることを
常に心がけている

薬剤師角田(平成14年入職)

患者さんとの距離感の近さが安東病院の魅力

私は15年前に新卒で入職し、現在は調剤業務にプラスして医療安全などを話し合う委員会の仕事をしています。
当院を選んだ理由は、患者さんとの距離感が近かったことです。当時は大きな病院だと、病棟に出て患者さんと接するまでに時間がかかるのが一般的だったので、中規模の病院ならではの患者さんとの距離感が魅力的でした。
印象に残っているのは、入職1年目に受け持った患者さんです。その方は当時50代で、お子様と離れて暮らしていらっしゃいました。私も実家を出ていたので、その患者さんを父親のように思って接していました。当時は患者さんと密に話すことが一番の仕事だったので、いろんな話をしながら一緒に時間を過ごしていました。ある日出勤するとお亡くなりになっていて、後日私宛の手紙が出てきたんです。今思い出しても涙が浮かぶような温かい手紙でした。
その頃と比べると業務の範囲や量が増え、患者さんと時間を共有することが少なくなってしまっているのですが、患者さんの目を見て、今何を必要としているかということにはアンテナを張っていたいなと思っています。

薬剤師だからこそ気付ける患者さんの状態がある

やりがいを感じるのは患者さんに必要とされているときです。薬剤師は後方支援のようなイメージが強いんですけど、その中で選ばれる薬剤師になろうというのが、当院の薬剤部のポリシーなんです。患者さんに「薬のことはあなたに聞きたい」「あなたと話したい」と思ってもらうことで、患者さんが求めていることや本心が見えてくるんです。
具体的には、ドクターたちが診断して決めた治療方針に基づいて、患者さんと雑談ベースで色々話を聞くようにしています。家庭環境、食生活、現在他に服用している薬の副作用や相互作用…。それらの情報をドクターと共有して、より良い治療方針を決めることができたときは一番やりがいを感じますね。

風通しがよく、長く働き続けたい環境作りを

みんなが働きやすい職場であり続けるための努力をしていきたいと思っています。 実際入職してみると、患者さんとの距離感だけでなく、幹部の方々と の距離感も近いのも魅力に感じました。意見を言いやすい環境というのはすごく働きやすいです。実際、当院の薬剤師さんが全然辞めないんですよ。
また、患者さんにとっても、同じスタッフが長くいることは安心材料になるんです。私も14年間当院で働いていますが、顔なじみの患者さんに声をかけてもらったり、名前で呼んでもらったりすることが多いです。特に高齢の方は昔の自分を知ってくれているのが嬉しいという方もいらっしゃいます。そういう患者さんにとっての顔なじみのスタッフが一人でも増えることがこの病院には大事だと思っています。
どんな職場でも、良いこと・嫌なことは必ずあります。他の人がやっていることと比べて、自分のやっていることがちっぽけに感じることもあります。けれど、自分がいるからこそできることが必ずあるので、それを見つけて欲しいなと思います。私自身、チャレンジする機会をいただく中で、”できない”のではなく”やらない”ことを1つずつ減らしてきました。あとは、1人でも自分に会って元気が出てくれる患者さんがいれば、「今日もまた頑張ろう」と思うことができるので、それだけでもう十分だと思います。